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有名なビジネス訓話「3人のレンガ積み」の引用です。


中世のとある町の建築現場で3人の男がレンガを積んでいた。そこを通りかかった人が、
男たちに「何をしているのか?」と尋ねた。



1人目の男は「レンガを積んでいる」と答えた。

2人目の男は「食うために働いているのさ」と言った。

3人目の男は明るく顔を上げてこう答えた。
「後世に残る町の大聖堂を造っているんだ!」と。




この時、3人の男たちにとって「目標」は共通である。つまり、1日に何個のレンガを
積むとか、工期までに自分の担当箇所を仕上げるといったことだ。

しかし「目的」は3人ともバラバラである。



1人目の男は目的を持っていない。

2人目の男は生活費を稼ぐのが目的である。

3人目の男は歴史の一部に自分が関わり、世の役に立つことが目的と
なっている。




目標は他人から与えられることが十分ありえる。しかし、目的は他人から与えられない。
意味は自分で見出すものだからだ。

何十年と続く職業人生にあって、他人の命令や目標に働かされるのか、自分の見出した
意味や目的に生きるのか――この差は大きい。

仕事の意味はどこからか降ってくるものではなく、自分が意志を持って、目の前の仕事
から作り出すものである。

もちろんその意志を起こすには、それなりのエネルギーが必要だ。しかしそれをしないで、
どんよりと重く生きていくことの方が、もっとエネルギーを奪い取られる。

――さて、あなたはどちらの選択肢を選ぶだろうか?